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会長挨拶

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一般社団法人資源・素材学会  第79代会長  小野直樹
(三菱マテリアル株式会社 執行役社長)

 


(2024年3月29日 定時社員総会にて)

 この度資源・素材学会第79 代会長を拝命いたしました三菱マテリアル株式会社執行役社長の小野です。
就任に当たり一言ご挨拶申し上げます。
先ず,本日退任されました笹木前会長,小池前副会長のご功績に対して厚く御礼を申し上げます。特に「将
来構想計画」については,学会の維持発展を目的として2018 年度に発足後,大和田会長以来歴代の会長
のもと着実に積み上げた成果に加え,新たな段階へと踏み出す布石を打っていただいたことは,今後の資源・
素材分野の人材育成や学会のプレゼンス向上に多大な貢献をもたらしました。
中でも最重要事項である学会長期テーマが第2 期を開始できたことは,この分野の若手研究者を育成し
裾野を広げることに確実につながると信じております。また,長らくコロナ禍の為,対面開催に制約のあっ
た春秋の大会が,昨秋の松山大会ではハイブリッドを含む完全対面開催となり,4 年ぶりに大会交流会お
よび部門委員会グループ交流会,そして見学会を実施するに至りました。前会長のもとなされたこれら貴
重な成果を今後も継承し発展させて参ります。
さて,資源や素材を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。国際社会が脱炭素化の実現に向けて取
り組みを加速してゆき,金属資源の需要が今後ますます高まる見通しであることに加え,地政学的リスク
や資源ナショナリズムの動きを背景とする経済安全保障の考え方もあいまって,重要鉱物資源の確保が各
国の課題となっています。資源開発には環境保護や地域コミュニティへの配慮も求められ,また使用済み
製品や素材を最大限効率的,循環的利用をすることで新たな資源の投入・消費を抑制する,サーキュラー
エコノミーへの転換が提唱されています。
こうした中で持続可能な社会を支える土台となる資源・素材学会の果たすべき役割は重大であり,この度,
その会長の任に当たることは大変光栄であると同時に責任の重さに身が引き締まる思いであります。心強
いことに,今年度は東京大学の福井先生,九州大学の中野先生のお二人を副会長にお迎えすることができ
ました。お二人の副会長と共に一致協力して資源・素材学会が益々の発展を遂げられるよう取り組む所存
でございますので,皆様におかれましてもご協力,お力添えいただけますよう,よろしくお願いいたします。
最後に会員の皆様のますますのご発展とご健勝を心からお祈りし,私の挨拶とさせていただきます。


148次定時社員総会(2024.3.29)はオンライン開催となったため、会長就任挨拶をオンデマンド配信(mp.4形式)
いたしました。以下のリンクより視聴・ダウンロードください。

就任ご挨拶(第79代会長 :小野直樹)