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第68回白石記念講座「変形・強化機構を極めて,新規材料創出に挑め!」

新しい材料創出を議論するにあたり,その基礎となる材料全般の変形,強化機構について包括的に解説する。引き続き,独自の変形機構,強化機構を見出し,それを有効活用することにより進化を遂げている非鉄金属のTi,Ni,Al,Mgについて,ホットな話題とその強化機構を紹介する。後半は,これまで明らかとなっていなかった難加工性のセラミックスの変形機構の解明,結晶構造を持たないアモルファスの変形挙動に関する話題と今後の展開について講義する。最後に転位の概念だけでは必ずしも説明しきれない変形現象を,包括的に理解する上位概念として提案されているプラストン(変形子)の考え方について講義する。以上,広く知られた変形,強化機構の常識を打ち破る新たな手法,考え方を学ぶことで,材料の枠を超えて強度,加工性の高い新規材料の将来を考えることを目的とする。

主 催

日本鉄鋼協会

協 賛

資源・素材学会ほか

開催日

2016年10月26日(水)8:50~17:00 受付時間 8:30~16:10

会 場

早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館2階大会議室(東京都新宿区大久保3-4-1)

プログラム

8:50~09:50 「材料の変形と強化機構の基礎」
新日鐵住金(株)顧問,東京工業大学名誉教授 加藤雅治

9:50~10:40 「低ヤング率高強度生体用チタン合金」
名城大学大学院理工学研究科特任教授,東北大学名誉教授 新家光雄

10:40~11:30 「合金設計によるNi基超合金の開発 ~整合界面導入効果を利用した耐用温度向上~」
物質・材料研究機構リサーチアドバイザー 原田広史

12:30~13:20 「超微細粒強化と時効析出強化の並立による新規アルミニウム合金展伸材の開発」
横浜国立大学大学院工学研究院機能の創生部門教授 廣澤渉一

13:20~14:10 「高強度・高耐熱・難燃マグネシウム合金~LPSO構造のキンク変形による強化機構~」
熊本大学先進マグネシウム国際研究センターセンター長 河村能人

14:30~15:20 「セラミック材料の変形メカニズム~粒界すべりと転位運動~」
東京大学大学院工学系研究科総合研究機構教授 幾原雄一

15:20~16:10 「非晶性材料の塑性の物理」
大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授 渋谷陽二

16:10~17:00 「変形現象を包括的に理解する上位概念としてのプラストン(変形子)~高強度と大延性の両立あるいは難変形材料の延性化に向けた新概念~」
京都大学大学院工学研究科材料工学専攻教授 辻 伸泰

参加費

会員:8,000円,一般:15,000円,学生会員:1,000円,学生非会員:2,000円

詳細情報,参加申込は下記のWebサイトをご参照ください。
https://www.isij.or.jp/mu2ntcijv

 

問合せ先

(一社)日本鉄鋼協会 育成グループ
TEL:03-3669-5933 FAX:03-3669-5934 E-mail:educact@isij.or.jp