2025年度 資源・素材学会 東北支部 秋季大会/第18回 若手の会
会長 芳賀 一寿(秋田大学 大学院国際資源学研究科)
実行委員 鳥屋 剛毅(秋田大学 大学院国際資源学研究科)
1.概要
【日時】2025年11月16日(日)~ 11月17日(月)
【会場】田沢湖温泉 ゆぽぽ (〒014-1201 秋田県仙北市田沢湖卒田早稲田430)
【参加者数】57名 (大学教員: 10名、企業技術者・研究者:10名、学生:37名)
本会は東北大学大学院環境科学研究科、東北大学多元物質科学研究所、秋田大学大学院国際資源学研究科および同理工学研究科との共催により実施された。また、本会は以下の企業・団体より協賛を賜りました。
・DOWAホールディングス株式会社
・DOWAメタルマイン株式会社
・三菱マテリアル株式会社
・三井金属株式会社
・日鉄鉱業株式会社
・エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
2.プログラム
【11 月16日(日)】
13:00 資源・素材学会東北支部 支部長 挨拶 (東北大学 高橋 英志 先生)
13:05 (招待講演1) 秋田大学 大学院総合理工研究科 講師 中村 彩乃 氏
13:30 (招待講演2) 岩手大学 理工学部 准教授 葛原 大軌 氏
14:00 (春季大会優秀発表賞受賞者講演1) 東北大学・豊田 美礼 氏
14:10 (春季大会優秀発表賞受賞者講演2) 東北大学・村山 十環 氏
14:20 (春季大会優秀発表賞受賞者講演3) 岩手大学・天摩 伊吹 氏
14:30 (春季大会優秀発表賞受賞者講演4) 東北大学・早川 央記 氏
14:40 (春季大会優秀発表賞受賞者講演5) 秋田大学・福山 拓飛 氏
15:00-15:10 休憩
15:10 (企業紹介プレゼンテーション) DOWAホールディングス(株) 熊谷 杏子 氏、安富 良輔 氏
15:20 (企業紹介プレゼンテーション) 三菱マテリアル(株) 赤坂 拓也 氏、加藤 智晴 氏
15:30 (企業紹介プレゼンテーション) 日鉄鉱業(株) 川崎 尭 氏、山本 裕介 氏
15:40 (企業紹介プレゼンテーション) 三井金属(株) 岡田 一馬 氏、岡部 悠 氏
15:50 (企業紹介プレゼンテーション) エネルギー・金属鉱物資源機構 鯨岡 由香 氏、野尻 冴子 氏
16:00-16:40 集合写真撮影、ポスター会場設営およびポスター掲示
16:40-18:00 入浴・休憩
18:00-19:00 夕食
19:00-21:00 研究紹介ポスターセッションおよび表彰式
【11月17日(月)】
荒川鉱山跡地見学会(中止)
3.実施内容
1) 若手研究者招待講演
若手研究者招待講演では、中村彩乃 先生(秋田大学)、葛原大軌 先生(岩手大学)より研究内容に関する講演が行われた。両先生には高度な専門内容を分かりやすく紹介いただいただけでなく、ご自身が教員を志した背景や、現在に至るまでのキャリア形成についてもお話しいただいた。これらのエピソードは参加学生にとって刺激となり、研究者という職業について考える良い機会となった。
2) 若手優秀発表賞受賞者プレゼンテーション
東北支部春季大会で優秀発表賞を受賞した5名の学生によるプレゼンテーションが行われた。発表では、研究内容の紹介に加え、日々の研究室での取り組み、実験で直面した課題やその解決に向けた工夫など、経験に基づく貴重な話題が共有された。学会参加の経験が少ない参加者も多く、今後の研究活動を進める上で大いに参考となる有益な知見が提供された。
3) 企業紹介プレゼンテーション
企業紹介プレゼンテーションでは、会社説明5分、若手社員の業務紹介5分という限られた時間の中で、参加企業より非常に濃密かつ分かりやすい情報提供が行われた。学生にとっては、研究が社会でどのように活かされるのか、実際の業務内容はどのようなものかを知る機会となり、キャリア形成に大いに資する内容であった。
4) ポスターセッション
夕食後には学生によるポスターセッションが開催された。飲み物を片手に和やかな雰囲気で進められたが、発表ブースでは熱のこもった議論が交わされ、大学や分野を超えた活発な交流が行われた。また、ポスターセッションでは参加者全員によるポスター審査が行われ、厳正な審査の結果、33件の発表中、以下の4名が優秀ポスター賞を受賞した。当初は3名に対してポスター賞を授与する予定であったが、銅賞が同点となり、どちらも甲乙つけ難い発表内容であったことから、銅賞を2件とし、計4名の発表者のポスター賞を授与した。
金賞:阿部 空也(東北大学)
銀賞:田中 洸輔(東北大学)
銅賞:池ノ上 正樹(東北大学)
銅賞:田中 久巳(秋田大学)
5) 見学会について
翌日に予定されていた荒川鉱山跡地見学会は、近年のクマの出没問題を踏まえ、安全を最優先としてやむを得ず中止となった。参加者からは残念との声もあったが、講演・発表・交流が例年以上に充実していたため、全体として満足度の高い会となった。
会の様子はこちらからご覧ください。