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支部長挨拶

資源・素材学会の扱う領域は,①資源として非鉄金属、石炭、石灰石・砕石等の鉱物、リサイクル資源,②非鉄金属の製精錬、③環境保全、④海洋資源、地下利用技術、地熱等の地球・資源分野、⑤新金属、レアメタル、高純度素材、セラミックス、新しい化合物 や複合素材、機能材料等のプロセス・素材分野、⑥社会システムを含む環境・リサイクリング分野と,多岐に亘ります。
関西支部に属する,中部,近畿,中国,四国地方において古の時代より開発されてきた鉱山も,セメントの材料になる石灰石の採掘がほとんどであり,数多くの鉱山が閉山を余儀なくされています。こうした中,鉱山や資源に係る大学研究室数や輩出される技術者数も減少しました。我が国は,凡ゆるエネルギー資源,金属,鉱物資源を産出する「資源の博物館」とも呼ばれる地域にありながら,こうした資源の不十分な賦存量や高価な利用コストから,全量に近い量を輸入に頼る状況下にあります。しかしながら,高度な教育に支えられている技術力を活かし,世界各地での資源開発や国内における素材の開発などで,世界における地位を維持しています。2016年に初めて設けられたMineral and Mining Engineering分野の世界大学ランキングのTop50に,東京大学,京都大学,東北大学がランク入りするなど,教育研究や同分野の民間企業の技術力の高さを世界レベルで維持していることも明らかとなりました。
今後,資源・素材の安定的供給だけでなく,資源・素材の開発や利用において,人類を取り巻く環境との共存を重視する持続性社会を目指し,現有する技術力の維持・発展が求められていくことになります。関西支部は,今後とも大学や民間の力をさらに発展させるべく学会活動を継続したいと考えております。

関西支部 支部長  三ケ田均