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シンポジウム 広域マルチ・バリュー循環を目指して

現在欧州ではResource Efficiency(資源効率)のアクション・プランとしてCircular Economyが打ち出され,循環型社会へ向けたソリューションというよりもむしろ,横断性に富み残存価値活用に優れたビジネス・マネージメント・モデルとして広く定着しようとしています。
しかし,他方でその循環モデルは,ものづくり能力の地位が相対的に低下してきたヨーロッパの中での製品の再循環モデルに偏重しがちで,アジアをはじめとする生産力をシステム境界外に置いたヨーロッパ・ファーストになりかねない弱さも持っています。
21世紀は資源と環境の制約がますます厳しくなる世紀であり,その中で多くの人々が豊かさを享受できるようにするには,資源の採取から廃棄に至るライフサイクルでのモノの価値を多様に組みつくし効果的に活かしきるマルチ・バリュー循環が求められます。そしてそれは国境を越えて広域で展開し,モノづくりと密接に結びつく必要があります。
本シンポジウムでは,かかる観点から,まず,ヨーロッパのサーキュラー・エコノミーから何を学び取るか,そしてその限界は何か,我が国のバリュー循環の実施例などを見ていきたいと思います。

テーマ

ものづくりアジア発循環経済への挑戦

主 催

サステイナビリティ技術設計機構

協 賛

資源・素材学会ほか

開催日

2017年8月18日(金)10:30~16:30

会 場

日比谷図書文化館大ホール(東京都千代田区日比谷公園1-4)

内 容

10:30~10:40 挨拶(調整中)
経産省リサイクル課 環境省リサイクル推進室

10:40~11:10 「リコーのコメットサークル」
株式会社リコー経済社会研究所 顧問/主席研究員 則武祐二

11:10~11:40 「サーキュラー・エコノミーに学ぶビジネス・マネージメント・モデル」
日本生産性本部 コンサルティング部 エコ・マネジメント・センター 喜多川 和典

11:40~12:10 「ものづくりアジア発循環経済への挑戦としての広域マルチ・バリュー循環」
物質・材料研究機構 アドバイザー 原田幸明

13:10~13:40 「モバイル・ファインケミカル・リサイクルの可能性-レアアース(Nd,Dy)・モバイルリサイクルを事例として-」
シーエムシー技術開発株式会社 代表取締役 河邊憲次

13:40~14:10 「静脈産業としての自動車リサイクル業のグローバルネットワーク」
会宝産業 国際リサイクル教育センター長 鶫 謙一

14:10~14:40 「東南アジアのマルチ・バリュー循環」
日本貿易振興機構アジア経済研究所 上席主任調査研究員 小島道一

15:00~15:30 「広域マルチバリュー循環に向けたリマニュファクチャリングの現状と課題」
産業技術総合研究所 松本光崇

15:30~16:00 「マルチ・バリュー循環のドライビングフォースを考える」
東京大学大学院工学系研究科教授 梅田 靖

16:00~16:30 ディスカッション
コーディネータ 梅田 靖

17:15~19:15 交流会(Buffet Society)

※マルチ・バリュー循環
製品は,製品そのものの機能価値だけでなく,ブランド価値,構成部品価値,部材価値,素材価値など多様な価値を含んでおり,多くの場合製品機能の停止をもってライフサイクルが閉ざされそれらの価値は埋もれてしまうケースが多いが,実は残存価値として引き出される価値は残っている。現在それを引き出しているのは素材リサイクルであるが,より多様で多階層の残存価値引き出し行為が展開され,それを最終的に支えるものとして素材リサイクルと廃棄物処理が社会インフラの一部として存在すべきである。このような多様で多階層の残存価値を引き出す循環をマルチ・バリュー循環と定義する。

参加費(税込価格)

シンポジウム:3,000円(別途 資料代:2,000円)
交流会参加費:4,000円

参加申込締切

2017年8月17日(木)

定 員

先着200名

参加申込

以下URLから詳細をご確認ください。
http://susdi.org/wp/event/?page_id=35

問合せ先

サステイナビリティ技術設計機構(代表理事:原田)
E-mail:office@susdi.org
http://susdi.org/wp/event/multivalueI