コンピュータシミュレーションは,特別な専門知識を有する専門家しか取り扱えない時代は終わりつつある。最新の粉体シミュレーション技術を備えた商用ソフトウェアやオープンソフトウェアがリリースされ,ユーザの裾野が広がっている。粉体シミュレーションでは,Discrete Element Methodと呼ばれるラグランジュ的手法が広く使われている。近年の計算機性能の向上と高度な物理モデルの開発が相まって,粉体シミュレーション技術は,日進月歩の勢いで発展し,産業の粉体プロセスの設計・運転条件の最適化および現象把握に応用されるようになってきている。現在では,任意形状内の粉体の挙動,粒子径差が著しく大きな粉体の挙動,固気二相流・固液二相流・固気液三相流のような複雑な混相流,粉砕時の粉体の破壊,DLVO力を精緻にモデル化したコロイド粒子の挙動,をはじめとする高度な物理モデルが開発されている。
このように,粉体シミュレーション技術を利用して,複雑な粉体プロセスの現象を模擬できるようになってきているが,現在でも,現場ではなかなか粉体シミュレーション技術の導入が進んでおらず,エンジニアの試行錯誤や経験の蓄積が必要とされている。そこで本討論会では,粉体シミュレーションの研究者・開発者,粉体シミュレーションのユーザ,さらには粉体シミュレーションのソフトウェアメーカーのエンジニアが一堂に会し,粉体シミュレーション技術の最前線と,その粉体プロセスへの適用事例について情報交換をし,現状の課題と今後の展望について討論したい。プラント設計,食品,製剤,電池製造,電子部品製造,など様々な分野で粉体シミュレーションを扱う技術者・研究者はもちろんのこと,粉体シミュレーションの導入により現場の問題を解決したい技術者からも情報提供をお願いしたい。
「粉体・混相流の数値シミュレーションの産業応用
-粉体シミュレーションの理想と現実について徹底的に議論する!-」
粉体工学会
資源・素材学会ほか
2018年9月3日(月)~4日(火)
東京大学生産技術研究所コンベンションホール(〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学駒場キャンパス)
一般講演,機器・カタログ展示申込締切:2018年6月8日(金)
2018年7月31日(火)
粉体工学会WEBサイト http://www.sptj.jp/event/tech/ よりお申込みください。
【講演者】
個人会員: 10,000円,学生会員:5,000円,非会員:15,000円
先行振込:2018年8月17日(金)振込まで
当日支払:2018年8月18日(土)以後当日まで
個人会員:12,000円,学生会員:6,000円,非会員18,000円
9月3日(月)18:00~19:30に予定しています。参加費5,000円
出展料:50,000円
会社名,連絡先(含む所在地,担当者名,TEL, FAX, E-mail)を明記のうえ,下記申込先まで極力E-mail(FAX,郵送でも可)でお申し込みください。
粉体工学会
〒600-8176 京都市下京区烏丸通六条上ル北町181 第5キョートビル7階
TEL 075-351-2318 FAX 075-352-8530 E-mail office@sptj.jp