我が国やスイスを中心とする欧州アルプス地域では,国土が狭く急峻な山岳地帯に道路網が敷設されており,落石から人命や道路ネットワークを守るために各種の落石防護工が設置されています.しかしながら,これまでも大規模落石による災害が発生し,多くの尊い人命が失われており,規模を含めた的確な落石の予知予測や,事故を未然に防ぐための安全性の高い落石防護施設構造物の開発,減災に係る取り組みは,今なお喫緊の課題となっています.
落石からの災害を未然に防ぐためには,落石源となる岩塊の地層等の特性,岩塊の不安定性の挙動特性の把握,落石のモデル化,落石防護対策や安定化の設計,落石災害や危険度に係る分析や管理が必要であり,また減災の観点からは的確な情報伝達や避難法にもICT技術も大いに活用されるべきです.このような課題解決や実務への対応に関しては,一専門分野の技術者のみならず,地球物理,地質,岩盤力学や土木工学あるいは情報工学を専門とする学者や技術者が一堂に会して情報共有を行うと共に,多方面からの議論を深めることが肝要です.
このような観点から,我が国とヨーロッパ,特にアルプス地域の国々の研究者・技術者が一同に会して,落石問題に係る最新の管理方法や手法,新技術や数値解析モデル等を議論あるいは評価することを目的に,1999年には日本において,その後2005年からはヨーロッパを中心に3年に一度現場見学会を含む国際ワークショップを開催して来ました.
この度,第一回開催後20年を経て,欧州各国の委員から日本での開催を要請されたのを受けて,土木学会の構造物の耐衝撃関連小委員会における落石防護施設の耐衝撃性を検討している委員を中心に,地質学,岩盤力学,防災工学関連の学者・研究者・技術者から構成される実行委員会を組織し,「第7回落石防護に関する国際ワークショップ(7th Interdisciplinary Workshop on Rockfall Protection: RocExs2020)」を北海道札幌市で開催することにしました.本ワークショップにおいては,大学,公的研究機関,国・自治体,建設会社,防災関連施設に係るメーカー,防災系コンサルタントなどからの多数の参加を期待しています.
RocExs2020 実行委員会 (RocExs2020 Executive Committee)
資源・素材学会 ほか
英語
2020年6月15日(月)~18日(木)
北海道大学学術交流会館(〒060-0808 北海道札幌市北区北8条西5丁目)
【2020年6月15日(月)】
16:00-18:00 早期登録
【2020年6月16日(火)】
9:00-9:30 開会式
9:30-10:00 基調講演
10:45-18:00 一般講演
19:00-21:00 懇親会
【2020年6月17日(水)】
9:00-17:00 基調講演及び一般講演
17:00-17:30 閉会式
【2020年6月18日(木)】
8:00-17:00 現場見学会:
札幌-積丹半島-余市-小樽-札幌
ブースを設け協賛企業による技術展示会を開催
20万円/1ブース 1名の登録料込み
早期登録締切:2020年4月30日(参加者:50,000円,学生:20,000円,同伴者:20,000円)
正規登録:2020年4月30日以降(参加者:60,000円,学生:25,000円,同伴者:25,000円)
名
詳細はRocExs2020 WEBサイトよりご覧ください。
https://www.ec-pro.co.jp/rocexs2020/
〒060-0807 札幌市北区北7条西4丁目 北口ヨシヤビル5F
事務局代行:株式会社イー・シー・プロ 星 麻美
TEL 011-299-5910 Fax 081-11-299-5911
E-mail rocexs2020@ec-pro.co.jp