資源・素材産業の新しい展開及び発展と一般社団法人資源・素材学会 (MMIJ)の活性化を目的として、学会長期テーマについての研究プロジェクト (PJ)を立ち上げました。
20年後には資源循環型社会において脱炭素社会が目指されており、水素などの再生可能エネルギーの重要性が高まるものと予想されます。この背景を踏まえた上で、低環境負荷での非鉄ベースメタル(銅、鉛、亜鉛)を中心とした新しい資源開発、製錬・精錬及びリサイクルプロセスの実現と、それらを基礎とした資源・素材産業の発展を目指します。
今後もさらに高まるグローバル競争の中で、日本の資源・素材産業の技術力をより高めて、人材を育成しながら、MMIJのメンバーが一丸となって、SDGsへ貢献することが必要不可欠です。本PJでは、資源・素材分野の新しい課題を学側に落とし込み、基礎研究の重要性を再認識するとともに、各自の方法論を持ち込んで、次世代資源・素材学の礎を築くことを目標としたいと考えています。
具体的な研究課題には、低品位非鉄鉱山の資源開発及び都市鉱山の高効率リサイクルプロセス、高密度・高速度場での新しい乾式・湿式製錬・精錬技術、AI技術及び再生可能エネルギーの各関連分野での活用、長い歴史を有する日本独自の資源・素材関連技術の振り返りと新しい展開(温故知新)などが挙げられます。将来的には、従来にはないコンパクトな都市型製錬所への移行、新しい資源・素材産業技術の海外輸出・技術供与など、より積極的な方向性をMMIJ ALL JAPANで目指しましょう。
本PJでは、資源・素材産業の発展に資する萌芽的及び基礎的研究を支援し、関連分野の若手人材の育成及び科学技術の展開へ貢献したいと考えています。今回は、次世代のベースメタル資源開発・リサイクル・製錬プロセス技術に関連した以下の2領域を設定し、それぞれの領域についてリーダーとサブリーダーの立案計画を基に、公募により研究テーマの計画立案を募集します。若手研究者の皆様には、奮ってご応募頂きますようご案内申し上げます。なお申し添えますが、本PJは一般財団法人日本鉱業振興会様から助成金をご支援いただいております。
一般社団法人資源・素材学会副会長・総括リーダー
愛媛大学 教授 武部 博倫
“銅、鉛、亜鉛を中心に持続可能な社会を支える2040年頃(20年後)の非鉄産業のあるべき姿”を考える。
応募者(代表者)は、2021年4月1日時点で45歳以下の日本の教育機関または公的研究機関に所属し、日本国内で研究に従事する者(准教授、助教、ポスドク、および指導教員との連名での博士後期課程学生)であることとします。
応募は一人一件とします。同一研究室からの複数応募は可能です。
応募者(代表者)は、資源・素材学会会員であることが条件です。
資源と素材分野の将来を見据えた大テーマに基づく各領域テーマに関した調査、試験、研究及び開発とします。
原則3年以内とします。
ただし本会の判断により助成金額の増減、期間の短縮・延長、助成の打ち切りをする場合があります。
領域テーマ毎3~5件
総額3,000万円程度/年度とし、領域テーマごとに分配します。
助成金上限は300万円/テーマ・年度とします。
研究等に直接必要な費用及び所属組織の必要最低限の間接経費に充当することとします。
研究者の人件費(臨時雇用の研究補助者等の費用も含む)には充当できます。
2021年4月23日(金)~6月30日(水)
応募方法・提出書類・助成金の交付方法・遵守事項・留意事項の詳細は「公募要項」をご確認よりご確認ください。
■公募要項(MS-Word形式)
■資料1 研究助成金申込書(MS-Word形式)
■資料2別紙(1)研究助成金に関わる研究テーマの計画書(MS-Word形式)
■資料3別紙(2)助成を受ける試験研究計画の経費内訳(MS-Excel形式)
(1)選考は本プロジェクト助成審査委員会で行い、本会理事会にて採択を決定します。
(2)選考は応募者の氏名を開示して行います。
(3)選考は一次書類審査、二次面接審査で行います。
Q:応募資格に「研究者(代表者)は資源・素材学会の会員であること」とありますが、
計画書中の研究者(副)や研究メンバーは非会員でも問題ありませんか。
A:問題ありません。
一般社団法人 資源・素材学会 事務局
〒107-0052 東京都港区赤坂 9丁目6-41
TEL 03-3402-0541 FAX 03-3403-1776
E-Mail:info(at)mmij.or.jp