MENU

会長挨拶

学会案内学会組織会長挨拶歴代会長事業内容定款・細則・規程類役員名簿 
会 員 代 議 員 支 部 部門委員会常置委員会 公開情報 事務局所在地・連絡先

 

一般社団法人資源・素材学会  第80代会長  中野博昭
(九州大学大学院工学研究院 教授)

 


(2025年3月28日 定時社員総会にて)

本日の理事会にて,資源・素材学会の第80 代会長に任命されました九州大学の中野と申します。2025 年度の会長就任にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
本会は,1885 年に設立され,140 年の歴史と伝統を重ね,資源・素材分野の学術と産業の発展に貢献してまいりました。本学会の会長の任を拝命することとなり,責任の重さを改めてかみしめております。2025 年度は京都大学の村田澄彦先生と三井金属鉱業株式会社の池信省爾様のお二人の副会長にご協力いただき,資源・素材学会のますますの発展に向けて努力いたす所存ですので,引き続き会員の皆様には,ご支援,ご協力を宜しくお願い申し上げます。
先ず,本日退任されました小野前会長,福井前副会長のご功績に対して厚く御礼を申し上げます。小野様におかれましては,会長として強力なリーダーシップのもと,資源・素材学会をよりよい方向へ導いていただきました。
私はこれまでに九州支部長,Journal of MMIJ 編集委員会委員長,素材部門委員会委員長,副会長を務めてまいりました。本会は,“学会からの発信力強化”,“会員へのサービス向上”,“資源・素材分野を支える人材育成”,“産学連携の活性化”,“国際化のネットワーク構築” に対して,継続的に取り組んでおります。その中で重要項目の一つであります学会長期テーマプロジェクトは2021 年に立ち上げられ,2024 年度から第2 期がスタートしております。第2 期では7 件の研究が行われており,今後の「資源・素材分野を支える人材育成」および「20 年後の低炭素社会,資源循環型社会,および持続可能な社会の発展」に大きく貢献するものと期待しております。
他の学会でも同様の傾向が見られますが,本会におきましても会員数の減少,Journal of MMIJ の論文数の減少,講演大会(特に春季大会)の講演数・参加者減少等の重要な問題に直面しております。Journal of MMIJ 編集委員会では,同一の論文であってもJ-STAGE 公開から2 年以内であれば,「Journal of MMIJ」に日本語で,「MaterialsTransactions」には英語で両方に投稿できるように投稿運用規定を変更いたしました。優れた論文がJournal ofMMIJ に掲載されれば,“ 学会からの発信力強化” に貢献するものと思います。また,2024 年度秋季大会では,「廃棄リチウムイオン電池の処理ならびに関連資源の資源循環技術」に関する企画セッションが開催され,本会の会員外を含む多くの方々が聴講されました。社会ニーズの高いセッションの企画は,今後の会員増強への取り組みに対するあり方を示唆しているように思います。春季・秋季大会につきましては,春季・秋季大会委員会中長期計画検討会議にて大学の先生方に熱心に議論していただいておりますが,是非企業の方々にも参画していただき,より良い方向に向かっていければと思います。
今後,本会が主催する重要な国際会議としまして,2026 年11 月に仙台で開催されます“PbZn2026” があります。本国際会議の日本での開催は,2005 年以来となり,関係者の皆様は本年その準備に追われることと思います。会員の皆さま,そして国内大学の先生方はもとより学生の皆様におかれましても,是非とも積極的にご参加いただき,本大会の成功にご協力頂ければ有り難く存じます。
本会は,部門委員会,支部,編集・出版委員会,春季・秋季大会委員会等の多数の委員会があり,産学官の会員の皆様のボランティアで成立しています。会員の皆様に楽しく活発に情報交換していただき,本会が研究活動の場としてますます発展できますようにご協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。


149次定時社員総会(2025.3.28)はハイブリッド開催となったため、会長就任挨拶をオンデマンド配信(mp.4形式)いたしました。以下のリンクより視聴・ダウンロードください。

就任ご挨拶(第80代会長 :中野博昭)