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第77代会長-朝日 弘

一般社団法人資源・素材学会  第77代会長  朝日 弘
(住友金属鉱山株式会社 顧問)

 


(2022年3月30日 定時社員総会にて)

 本日の理事会において、資源・素材学会の第77代会長に任命されました住友金属鉱山株式会社の朝日でございます。2022年度の会長就任にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

 資源・素材学会は、1885年の設立以来137年の歴史と伝統を持ち、戦前、戦後を通じ、資源・素材分野の学術と産業界の発展に貢献を続けて参りました。その歴史を担う会長職を拝命したことは、私にとって、大変名誉なことであり、その重責に身の引き締まる思いです。2022年度は、ご経験の深い九州大学の笹木先生と中野先生のお二人の副会長とともに、学会の運営にあたらせていただきます。これまでの学会活動の実績の上に、更なる発展の実現に向け、微力ではありますが、努力させていただきます。

 本日、会長を退任されました高橋先生と副会長を退任されました武部先生におかれましては、コロナ蔓延の中で、二年間にわたり、学会活動の活性化に向け、リーダーシップを発揮され、大きな成果を上げられました。特に、貴重な研究成果の発表や技術的討議の場となってきた学会の中核イベントであります春秋大会についてはオンライン開催が余儀なくされましたが、制約の中で最大限の工夫により活発な議論を実現いただいたと評価しております。

 また、2018年度に学会活動の活性化に向けとりまとめられた「将来構想計画」は、大和田会長以来、歴代の土田会長、月橋会長、澤村会長、高橋会長と引き継がれ、着実に前進を続けております。若者向けのアウトリーチ活動である「シゲン・カガククエスト」の公開や国際対応で大いに前進するとともに、2020年度には「将来構想計画」の看板プロジェクトである長期テーマプロジェクトを推進し、2021年度には、長期テーマの公募、審査、採択を行い、7テーマの研究を開始するに至りました。

 私は、「将来構想計画」の事業を引き続き、前進させ、2023年度の長期テーマの仕上げとその後の展開に向け、関係者による議論を進めて参りたいと考えております。

 資源・素材学会は、持続可能な社会の構築に向け、大きな役割を果たすことが期待されます。その伝統である産業界と大学関係者の密接なコミュニケーションを強化し、SGDsの達成が迫られる時代のニーズに対応した、研究、人材育成、産学のコミュニケーションの深化に取り組んで参ります。

 最後になりますが、学会活動の活性化に向け、副会長、理事の皆様、会員の皆様と大いに議論をさせていただき、ご理解とご協力をいただきながら、会長としての職務に取組ませていただきたいと考えております。会員の皆様のまずますのご発展とご健勝を心からお祈りし、私の会長就任のご挨拶とさせていただきます。