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第75代会長-澤村一郎

一般社団法人資源・素材学会  第75代会長  澤 村 一 郎
(JX 金属株式会社 取締役副社長執行役員)


(2020年3月26日 定時社員総会にて)

本日の理事会にて資源・素材学会の第 75 代会長に任命されました JX 金属株式会社の澤村でございます。
2020 年度の会長就任にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

設立 1885 年で 135 年を迎える伝統ある資源・素材学会の会長としての重責に身が引き締まる思いでございます。
幸い 2020 年度は資源・素材学会に長年ご尽力いただいてきた愛媛大学の武部先生と東北大学の高橋先生を副会長
としてお迎えすることができ,大変心強く感じております。
副会長のお二人の先生方と一致協力して資源・素材学会の発展に向けて努力してまいりますので,引き続きの会員
の皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
また 2019 年度の会長であられた月橋先生と副会長であられた尾原先生にはこの一年間のご尽力に対し厚く御礼申
し上げます。
月橋先生におかれましてはご指導力を発揮され,この一年間,会長として資源・素材学会の活動を支えてこられま
した。また 2018 年度に,当時の土田会長を中心に作成された資源・素材学会の将来構想計画を,月橋先生自ら将来構想会議の委員長として力強く始動させられました。尾原先生におかれましては副会長として全体をサポートしていただくとともに,奨学表彰委員長として新たな奨学制度の設立や表彰制度の改革を推進されました。さらには,国際会議の学会の取り組み方に関しましても多大なご尽力をいただきました。
月橋先生と尾原先生の長年の資源・素材分野における御功績に対しましてもこの場をお借りして深く敬意を申し述
べさせていただきますとともに,今後も資源・素材学会へのご指導・ご支援を引き続き賜りたくお願いを申し上げます。

さて,世の中は SDGs の達成,すなわち持続可能な社会の構築が大変に重要になっております。この持続可能な社
会を築いていくためには,資源や素材の安定給供給,資源の有効利用や環境を配慮した資源循環,また,これからの時代を支える高機能な材料が,その土台を支える重要な無くてはならないパーツです。資源・素材学会は,正にこの点で,強い産学連携を生かしながら,重要な役割を果たしていると考えます。しかし,この点がまだまだ世の中にも,あるいは一部学会内部でも,理解されていないと感じております。広く世の中に,資源・素材学会の,持続可能な社会の観点からの重要性が認識されることが,日本の SDGs 達成のためにも大切であると強く感じております。
これを具現化していくのが,将来構想計画の実現だと考えております。

これから 1 年間,副会長,理事の皆様,各委員の皆様,そして全会員の皆様とともに資源・素材学会の更なる発展
に邁進してまいる所存で御座いますので,皆様のなお一層のお力添えをいただきますようお願い申し上げて,私の挨拶とさせて頂きます。